《ろうそくを持つ老女と少年》

1150 voorzijde

《ろうそくを持つ老女と少年》

Peter Paul Rubens
c.c.1616 - 1617

1150 - zaal 3

老女はロウソクに手をかざし、まぶしい光から目を守りながらじっと前を見据えています。その後ろから、少年が老女の肩越しに自分のロウソクに火をつけようとしています。ルーベンスは、イタリアで見たカラヴァッジオの様式に倣ってこの板絵を描いています。カラヴァッジオの特徴は、強烈な光の効果と洗練されていないレアリスムです。

ルーベンスはこの絵を売るために制作したのではなく、自分の手元に残しました。おそらく、アトリエの弟子たちの教材として使ったのでしょう。

on
77 x 62.5 cm.
Acquisition with the support of BankGiro Lottery, Friends of the Mauritshuis Foundation, Mondriaan Foundation, Rembrandt Association (supported by Prince Bernhard Cultural Foundation), bequest of Miss A. A. W. Schröder, 2005