《ぺーター・ステーフェンス(1590年頃-1668年)の肖像》
Anthony van Dyck
1627
1627年、アントワープの布地を取引する商人ペーター・ステーフェンスは、アンソニー・ヴァン・ダイクに自分の肖像画を依頼しました。その翌年に結婚したステーフェンスは、新妻アンナの肖像もヴァン・ダイクに注文しました。絵の中のステーフェンスが、妻に向かって背を向けることがないように、アンナの肖像画は左に展示されています。本来この配置は逆で、夫婦の肖像画は、男性が左、女性を右に飾るのが決まりでした。
ヴァン・ダイクは、同時代ではルーベンスに次ぐ重要なフランドルの肖像画家でした。彼は、発注者を実物よりも幾分か美しく上品に描いたため好評を得ました。
on
112.5 x 99.4 cm.
Collection William V, transferred 1816