《若い母親》
Gerrit Dou
1658
若い母親が窓の傍に座り、縫い物をしています。彼女の横には、召使いの少女がゆりかごの前で膝をついています。この絵を描いたのは、丹念に仕上げるライデンの画家たちの先駆者ヘリット・ダウです。ダウは細部まで非常に入念に描いたため、筆跡もほとんど残っていません。
1660年、オランダは、イングランドの新しい国王、チャールズ2世に、友好のしるしのプレゼントを贈りました。この絵はその中のひとつでした。絵を見た王は、すぐさまダウにイングランドの宮廷画家として迎えたい意向を伝えましたが、ダウはライデンに残りました。
on
73.7 x 55.5 cm.
Collection William V, transferred 1816