《牡蛎を食べる娘》
Jan Steen
c.c.1658 - 1660
ヤン・ステーンの絵には、エロティックな気配が漂っていることがよくあります。この絵では、若い娘が意味あり気なまなざしをこちらに向けながら、生牡蠣の準備をしています。当時、牡蠣には媚薬の効果があると思われていました。この娘も、おいしいものを食べる以上に何か期待しているようです。
小さなサイズのこの作品は、近くから注意深く観賞するように描かれています。パンと塩をのせた銀のプレート、また、当時流行していた上着の、手触りまで感じさせてくれるような毛皮やビロードは、非常に正確かつ丹念に描き込まれています。
on
20.4 x 15.1 cm.
Gift Sir Henri W.A. Deterding, London, 1936