《聖母被昇天のための下絵》

926 voorzijde

《聖母被昇天のための下絵》

Peter Paul Rubens
c.c.1622 - 1625

926 - zaal 3

これは完成作ではなく、油絵のスケッチです。ルーベンスは、アントワープのノートルダム教会の巨大な祭壇画のためにこれをその下絵として制作しました。「モデロ」と呼ばれるこのような下絵は、前もって発注者に出来上がった絵の全体像を見せるために描かれました。

ルーベンスは、聖母マリアの被昇天を螺旋状の動きのある構図で描いています。マリアは天使の雲に取り囲まれながら、石棺から空へ向かい上昇していきます。彼女は天国に迎えられ、冠を授かるのです。ルーベンスの素早く力強い筆裁きが、この場面をさらに活気づけています。

on
87.8 x 59.1 cm.
Acquisition with the support of the Friends of the Mauritshuis Foundation, 1955