《カンパスペを描くアペレス》
Willem van Haecht
c.c.1630
室内を隅から隅まで飾っているのは、すべてフランドル、ドイツ、そしてイタリアの実在する絵画です。彫刻も、有名な古代ギリシャ・ローマ時代の作品です。この「コレクターの展示室」を描いたのは、ヴィレム・ファン・ハーフトです。この主題は、特にアントワープで人気がありました。
画面の左側手前には、古代ギリシャ神話の一場面、画家アペレスが、アレキサンダー大王の寵姫カンパスペの肖像を制作しているところが描かれています。肖像画があまりに美しかったので、アレキサンダーは絵で十分満足できると考え、カンパスペをアペレスに譲りました。大王は、自然よりも芸術を選んだのです。
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104.9 x 148.7 cm.
Collection William V, transferred 1816